鹿沼出身のボクサー吉野、21日に日本王座決定戦 高校時代4冠、一度引退から再起

 鹿沼市出身のプロボクサーで、日本ライト級ランキング1位の吉野修一郎(よしのしゅういちろう)(26)=三迫ジム=が21日、東京都の後楽園ホールで日本ライト級王座決定戦に挑む。一度は現役を引退したが、約2年のブランクを経て復帰、つかんだ初の日本タイトルマッチ。「ようやく決まった試合。一度辞めても、諦めずにやればできることを証明したい」と静かに闘志を燃やしている。

 吉野は作新高時代に全国高校選抜、全国高校総体、国体で計4冠を達成した実力者。東農大に進学後も国際大会で準優勝に輝くなど実績を残したが、「燃え尽きた感があった」。2013年秋の東京国体で引退し、卒業後は都内で就職した。

 グローブは置いたが、ボクシングの試合を観戦したり、作新高の練習に顔を出したりもした。そして後輩たちが必死に競技に打ち込む姿に刺激を受け、自分を見詰め直した。「仕事も遊びも楽しくない。やっぱり自分はボクシングが好きだった」。引退から2年、現役復帰を決意した。

 会社を辞め、派遣社員として工場で勤務する傍ら、再出発。学生時代よりも体重は約20キロ増えており、当初は練習もひと苦労。「走ると体は重いし、すぐに痛む。大変だった」という。

 しかし、自らのペースで地道にトレーニングを積んだ。15年末のプロデビュー戦でKO勝ちすると、ここまで5戦全勝(3KO)と快進撃を続けてランクを上げた。

 タイトルマッチでは同級2位のスパイシー松下(まつした)(34)=セレス=と対戦する。吉野にとって初めての10回戦となる。