「もっと速く走りたい」専門家が伝授 いざ、春の運動会へ

「もっと速く走りたい」専門家が伝授 いざ、春の運動会へ

 5月は春の運動会シーズン。駆けっこで、もっと速く走りたい! そう願う子どもは多いはず。宇都宮市スポーツ振興財団のコーチ陣によると、(1)腕を大きく振る(2)膝を高く上げる(3)よそ見をしない−この三つが、速く、かっこよく走るポイントだそうだ。

 小学生に人気が高い同財団「かけっこ塾」のコーチ上野勤(うえのつとむ)さん、伊藤良史(いとうよしふみ)さん、直井美咲(なおいみさき)さんの3人は「こつをつかんで、走る楽しさを知ってほしい」と声をそろえる。

 まずは、歩きながら腕を振る練習。肘を直角に曲げて、体のラインよりも後ろになるよう大きく振る。

 次に脚の動きを加えてみよう。ティッシュ箱などをハードルに見立て、膝を高く上げてまたぐ。初めはカニのように横向きで、慣れたら前を向いてまたぐ。

 今度はスピードをつけてラダートレーニング。ラダーとはスポーツトレーニングで使われるはしご形のひもで、地面に線を書くだけでもよいそうだ。もも上げしながら前に進むように、升目をリズムカルに刻む。

 目標に向かって真っすぐ走る、とっておきの練習が「袋キャッチ」だ。「よーいどん!」の合図で走り、離れた所にいる人が手放したビニール袋が落ちる前にキャッチ。

 最後にスタートの姿勢。中高学年はラインの1、2メートル先の地面に視線を落とし、走り始めの5歩は下を向いたまま、徐々に視線を上げる。「前への推進力が断然、大きくなる。『風を感じた』と驚く子もいます」(上野さん)。

 低学年は、開き過ぎに注意して脚を前後に開き、前を向く。両手を一度、前方の膝の上に置いて前傾姿勢をつくった後、手を離し、自然に構える。ゴールテープだけを見て走り、直前で力を抜かずに、テープの一歩先まで全力で走る気持ちで。

 上野さんは「筋肉は、動きを記憶する。ささいなことでも、やると、やらないのとでは大違いです。駆けっこ直前にもも上げをするだけでも、走り方はよくなる」とアドバイスする。