秋の彼岸に向けて最盛期を迎えた線香作り=29日午前10時30分、日光市小百

 秋の彼岸に向け、県伝統工芸品「杉線香」の製造が日光市小百の「八丹堂」で最盛期を迎えている。

 Web写真館に別カットの写真

 今市線香組合によると、同市内で製造が始まったのは江戸時代末期。原料となる杉の葉が豊富なことから、全国有数の生産地として発展したという。

 29日、八丹堂では杉の香りが漂う工場で9人が作業し、練った生地をプレス機で棒状にしたり、乾燥させた線香を慣れた手つきで束ねたりしていた。最盛期は1日約8千束を製造する。

 杉線香は問屋を通じて首都圏に出荷されるほか、同市内の道の駅日光街道ニコニコ本陣などでも販売している。飯野大仁(いいのだいじ)社長(43)は「お墓参りなどご供養に使われるので、伝統を守りながら良質のものを作っていきたい」と話した。