館内に設置されたさくらももこさんの追悼コーナー=28日午後、宇都宮市明保野町の市中央図書館

 「ちびまる子ちゃん」などで知られる漫画家のさくらももこさん(53)の死去が報じられた翌日の28日、県内の一部の図書館などは、作品を集めた追悼コーナーを設置した。県内でも「ショックが大きい」と早過ぎる別れを惜しむ声が上がる一方、「まるちゃんはこれからも活躍し続ける」と国民的キャラクターの今後を期待する声もあった。

 宇都宮市明保野町の同市中央図書館では、急きょ追悼コーナーを設けた。一般開架室にエッセー約30冊を、視聴覚室にちびまる子ちゃんのアニメのDVDを集めた。同館職員の高坂由美(たかさかゆみ)さん(46)は、少女漫画誌「りぼん」(集英社)に連載された「ちびまる子ちゃん」を読んでいた学生時代を振り返り「ショックが大きい」。「特に女性には特別な存在の作家。ゆっくり休んでほしい」としみじみと語った。

 幅広い世代に親しまれてきたさくらさんの作品。キャラクターは児童教育の書籍などにも登場しており、同館で児童図書担当の小林祐璃(こばやしゆり)さん(27)は「これからも教育関係の本などで、まるちゃんは活躍を続ける」と感じている。

 この日、同館を訪れた作新学院中等部3年村山智美(むらやまさとみ)さん(14)と同黒田友梨(くろだゆり)さん(14)は「これからもアニメは見られるのかな」と不安げだったが、DVDのイラストを見て笑顔に。「まるちゃんの元気さが大好き」と魅力を語った。

 小山市中久喜の「未来屋書店小山」では、店内にある5種類の漫画やエッセーを集め「たくさんの笑いとユーモアをありがとう」と書いたポップを設置した。従業員の女性は「作品を手に取る人が多い。急いで在庫をかき集めたが、数が少なく入荷を待っている」と話した。