顧問会から旗を受け取る児童ら

 【日光】今年4月で独立70周年を迎えた鬼怒川小で、独立時の校章が温泉マークだったことが、同校の卒業生など地域住民の指摘で分かった。同校のPTA会長OBで作る顧問会は、27日の始業式で温泉マークの入った旗を製作し、同校に寄贈した。高橋裕司(たかはしゆうじ)PTA会長は「鬼怒川小の歴史や、地域との関わりを、この旗を見て感じ取ってほしい」と話した。

 鬼怒川小は1948年、当時の藤原町第一小学校から独立。温泉マークの校章は同校初代校長の竹沢長十郎(たけざわちょうじゅうろう)さんが、温泉の多い鬼怒川らしい校章にしようと考えたとみられる。58年までの10年間使われ、遠足や臨海学校では温泉マークの旗が持ち運ばれるなど、親しまれていたという。

 独立10周年記念で校章を変更して以降は使われなくなり、地域の記憶も薄れていった。しかし、70周年に向けて同校が地域住民から聞き取りを行ったり、独立記念誌などを調べたりして、再び存在にスポットが当たった。

 顧問会が寄贈した旗は、縦60センチ、横90センチの大きさ。「以前の校章を広め、児童の鬼怒川小への愛を育みたい」という同校の思いを受け、製作した。27日の始業式では生徒代表の6年斎藤花歩(さいとうかほ)さん(12)が「大切に使っていきたい。鬼怒川小の伝統を引き継いでいきます」と感謝を述べた。旗は現在の校章と並べて校庭に掲揚されている。

 同校は今後、温泉とのかかわりを生かした活動を進める。11月には3~6年生を対象に、隣接する鬼怒川公園岩風呂を利用して入浴マナーなどを学ぶ「温泉教育」を行う。