那珂川苑の客室を見学する参加者=22日午後、那珂川町小口

那珂川苑の施設を見学する参加者=22日午後、那珂川町小口

那珂川苑の客室を見学する参加者=22日午後、那珂川町小口 那珂川苑の施設を見学する参加者=22日午後、那珂川町小口

 那珂川町小口の県障害者保養センター「那珂川苑(えん)」の売却に向け、県は22、25の両日、事業者らを対象にした現地見学会を開催した。県は施設利用者や地元観光協会などからの存続要望を踏まえ、地域発展や福祉向上に寄与する事業を行う事業者に譲渡する方針で、県有財産の売却としては珍しい公募型プロポーザル方式を導入する。県有宿泊施設の売却は、2006年以来12年ぶり。老朽化した施設の購入に名乗りを上げる事業者が現れるのか、売却後どのような形で活用されるのか、注目される。

 見学会には2日間で県内外から計21の事業者や団体、個人などが参加し、関心の高さをうかがわせた。参加者は施設担当者の案内で客室や浴場、宴会場に加え、事務室や地下機械室などもくまなく見て回った。

 県内外で宿泊施設を運営する企業の担当者は「高台にあって那珂川が望める立地は面白い」と評価する一方、客室(15室)の少なさを不安視する。「現状では採算が取れない。部屋数を倍以上にし、料金も引き上げる必要がある」と指摘。投資に見合った回収ができるか慎重に判断する必要があるとして「公募に参加するかは五分五分」と言葉を濁した。

 ある社会福祉法人の代表者は「温泉付き特別養護老人ホームとして活用できるか検討したい」と話した。