昨年春に市立美術館で開かれた山姥切国広展には、約3万8千人が来場した=2017年3月

和泉市長(左から3人目)に再展示を要望する足利商業連合会の関係者ら

昨年春に市立美術館で開かれた山姥切国広展には、約3万8千人が来場した=2017年3月 和泉市長(左から3人目)に再展示を要望する足利商業連合会の関係者ら

 【足利】足利商業連合会(西田孝志(にしだたかし)会長)は27日、国重要文化財の刀「山姥切国広(やまんばぎりくにひろ)」の再展示を和泉(いずみ)聡(さとし)市長に要望した。和泉市長は「近く副市長を(刀の)所有者の元に派遣して、話し合いの機会を設けるよう調整している」と応じた。

 山姥切国広は1590年、刀工堀川国広(ほりかわくにひろ)が当時の足利城主長尾顕長(ながおあきなが)のために作ったとされる刀で、現在は個人が所有している。

 2017年3~4月に市立美術館で展示されると、オンラインゲーム「刀剣乱舞」のファンら約3万8千人が来場。周辺商店でもさまざまな企画を展開し、展示終了後でも来場者と交流を続けている店もある。同連合会は同年10月にも、再展示を求めた要望書を市に提出していた。

 27日は通1~4丁目の商業会会長らが市役所を訪れ、和泉市長と面会した。西田会長は「再展示を求める声は非常に多い」と強調。通2丁目商業会の浜田陽一(はまだよういち)会長は同会で実施してきた刀剣関連の企画について説明し「刀剣展によって足利の歴史を知ってもらうきっかけにもなる」と訴えた。

 和泉市長は「皆さんと思いは同じだが、所有者の意向もある。今後も話し合いを続けていきたい」と話した。