3年間で518件の相談を受けた「とちエール」=7月下旬、宇都宮市竹林町

 済生会宇都宮病院でとちエールを担当する荻津守(おぎつまもる)事務部副部長に聞いた。

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 親族からの性的虐待やデートDV(ドメスティック・バイオレンス)、学校内での性被害、会員制交流サイト(SNS)による被害など相談は多岐にわたる。

 10代前半の小中学生や高校生が被害を受けていることが多く、被害者の低年齢化が進んでいる。できるだけ早く専門の治療が必要だが、小児に対応できる精神科医などの数は限られている。支援体制の強化が急務なので、児童相談所や精神保健福祉センター、小児科医会など連携ができるところを広げていきたい。

 相談件数は少しずつ増えてきており、来所相談が多いのが特徴。例えば、無言電話がかかってきたとしても、「どうしましたか」「話せるところから話してください」などと語り掛け、相談しやすい雰囲気をつくるよう心掛けている。他の機関と連携しながら、同じ話を何度も話すことによる二次被害がないようにも注意している。

 被害者は必ずと言っていいほど「私が悪い」と自分を責めてしまうが、あなたは悪くないと伝えたい。一人で悩まず、まずは相談してほしい。