20年前に贈られた、滝桜の「子」満開 茂木の半田さん方

 【茂木】チャコばあの桜、こんなに大きくなったよ−。塩田の自営業半田広美(はんだひろみ)さん(73)方のシダレザクラが今年も満開となった。名木で知られる福島県の「三春の滝桜」の子で、同県矢吹町に嫁いだ半田さんの姉の半田寿子(はんだひさこ)さん(74)が20年前、弟の広美さんの孫の誕生祝いに苗を贈ってくれた。今は事故で寝たきりの寿子さんに、広美さんたちはメールなどに写真を添えて「サクラの便り」を送った。

 「チャコばあ」ときょうだいらに慕われる寿子さんは広美さんら6人きょうだいの長姉。1998年に広美さんに孫の優馬(ゆうま)さん(20)が生まれ、共に元気に育ってと願いを込め、樹齢1千年を超えるといわれる滝桜の、根元に生えた子桜の苗を手に入れて贈ってくれた。

 広美さんの自宅近くに植えられた1メートルほどの苗は、樹高約5メートル、枝張り10メートル以上にも成長した。しかし、寿子さんは桜が愛らしい花を付ける時季に帰郷できないまま年月が過ぎた。寿子さんは花を見ないまま、5年前に自転車ごと車にはねられる事故で、寝たきりになってしまった。

 毎年花を咲かせると、広美さんや近くに住む妹の桧山睦子(ひやまむつこ)さん(61)が写真を撮って送っている。