3年間で518件の相談を受けた「とちエール」=7月下旬、宇都宮市竹林町

 県が2015年7月に開設した性暴力被害者の総合的な相談窓口「とちぎ性暴力被害者サポートセンター」(とちエール)への相談件数が今年6月末までの3年間で518件だったことが、26日までに県くらし安全安心課のまとめで分かった。相談者のほとんどが女性で、10代以下が35%、20代が25%と、20代以下で6割を占めた。業務受託している済生会宇都宮病院は、低年齢化が進む被害者の支援のため、関係機関との連携を強めていく考えだ。

 同課によると、相談件数は1年目165件、2年目166件、3年目187件と微増している。被害に遭った時の年齢は、「10代以下」が5割を占める。加害者の78%は親類や友人、知人など面識のある人だった。相談内容は強制性交等が46%で最も多く、強制わいせつと性的虐待がそれぞれ19%で続いた。

 3年間の相談件数の内訳は電話相談が387件、来所相談が131件。来所相談の割合は他県では1割程度だが、本県では4分の1に上る。「電話だけで解決できないことも多いため、積極的に来所を呼び掛けている」(同課)という。

 とちエールは同病院内に設置され、看護師と医療ソーシャルワーカーの女性相談員2人が電話や面接で対応している。被害直後の緊急避妊や性感染症検査といった医療支援のほか、警察への被害届の提出、カウンセラーや弁護士の紹介なども行う。

 同課の担当者は「性暴力への正しい理解を広めるとともに、被害者に寄り添った支援を続けていきたい」と話している。

 相談電話番号は028・678・8200。