那須塩原市総合防災訓練で土のう作りに参加する住民ら=26日午前10時30分、那須塩原市黒磯

避難所の公民館に入るグループホームの高齢者=26日午前、大田原市佐久山

那須塩原市総合防災訓練で土のう作りに参加する住民ら=26日午前10時30分、那須塩原市黒磯 避難所の公民館に入るグループホームの高齢者=26日午前、大田原市佐久山

 那須水害から27日で20年になるのに合わせ、那須塩原市と大田原市で26日、大雨や土砂災害を想定した防災訓練が行われた。迅速で正確な状況把握と情報伝達、早めの避難…。穏やかな川が一変して命と生活をのみこんだ水害は多くの教訓を残した。「大切なのは日頃の備えと心構え」。豪雨の記憶と経験を風化させることなく今に生かそうと、地域住民や行政、消防関係者らは猛暑の中、真剣な表情で訓練に取り組んだ。

 那須塩原市は、大型台風の接近による大雨で土砂災害やライフラインが寸断された状態を想定し、黒磯の那珂川河畔運動公園と寺子の旧寺子小の2カ所で訓練を行った。那須水害で指摘された初動対応の遅れや2015年の関東・東北豪雨で被害状況の把握に手間取った経験を念頭に、災害対策本部の設置から始めた。

 地元住民や消防、警察のほか、初めて自衛隊と災害協定締結団体も加わり、過去最大規模の計1020人が参加。土のう作りや支援物資搬送、簡易ベッド作りなどを入念に確認した。