五行川「鮭守の会」15年 真岡 採卵・生育ノウハウ蓄積

 【真岡】市内を流れる五行川へのサケの回帰を目指し、卵のふ化や放流活動に取り組む「鮭守(さけもり)の会」(菊地勝(きくちまさる)理事長)の活動が15年目に入った。同会は全国的に珍しいというサケの特別採捕を許可されたNPO法人。専用のふ化施設を整備するなどし、採卵や稚魚の生育ノウハウを確立しつつある。毎年2~3月の放流行事には地元の子どもが多く参加し、自然と触れ合う機会を生み出している。

 同会は、2003年に東郷の大前(おおさき)神社近くの五行川でサケの遡上(そじょう)が確認されたことを契機に地域住民らで設立。当時は無許可でサケを釣る人もおり、同会の柳田耕太(やなぎたこうた)専務理事(68)は「自分たちは五行川で遊んで育った。子どもが魚と触れ合う川の環境を守ろうと、地域の幼なじみたちで立ち上げた」と設立の経過を語る。

 県からサケの「特別採捕許可証」が交付されて以降は、16年に亡くなった黒子幸雄(くろこゆきお)前理事長=享年(68)=を中心に専用のふ化場を整備。4年間の回遊を経て秋に遡上するサケの採卵、ふ化作業などに取り組み、毎年数万匹の稚魚を放流してきた。