楽天やJA佐野各店で販売されているダイシモチ=佐野市

JA佐野は、もち性の大麦「ダイシモチ」の販売を始めた。佐野市内の農家が県内で初めて大規模栽培に成功し、「JA佐野楽天市場」を通じ全国へ販売、好評を得ている。健康志向の高まりにも押され、7月中旬の発売から、約1カ月間で100キログラムが売れた。JA佐野営農経済部の担当者は「思ったよりも売れ行きは好調。精麦が追い付いていない」と反響に驚き、手応えを感じている。

 もち麦は水溶性食物繊維ベータグルカンを含み、糖質の吸収を抑え、腸内環境を整える効果があるとされる。白米に1~3割ほど混ぜて炊いて食べる。栄養価も高く、テレビなどで取り上げられてから需要が一気に高まった。

 市販のもち麦は外国産大麦を使用したものが多いが、ダイシモチは四国原産の在来種。他のもち麦と比べ色がやや濃いのが特徴で、抗酸化作用があるとされるアントシアニンを多く含む。「外国産と違い、(収穫後の農産物の殺菌や防かび目的で使う)ポストハーベスト農薬の不安がない」(担当者)という点も消費者に選ばれてる理由のようだ。

 ダイシモチは主に温暖な地域で栽培されており県内では栽培例が少ないが、同市吾妻地区で米麦や野菜を手掛ける金井猛弘(かないたけひろ)さんがビール麦用地2ヘクタールを活用し、6月に収穫した。

 農家の所得増大を目指し、JAが作物を買い上げる方式でなく、生産者とJAが連携して生産から販売までを一貫して手掛ける形態を採用した。

 楽天市場のほか、同JA各店舗でも取り扱う。楽天では250グラム2袋セットで1千円。期間限定のお試し品で、150グラム500円(割引クーポン200円分付き)もある。JA店では1袋500円から買える。

 担当者は「需要をしっかり取り込めるよう、新たな産地形成につなげたい」と話した。