卒業生に自費出版の詩集「転石」 佐野東高の大竹教諭

 【佐野】佐野東高の国語教諭大竹広樹(おおたけひろき)さん(56)は、担任を務めた今春の卒業生35人のために詩集「転石」を自費出版した。

 大竹さんは、古典が専門だが、大学時代から詩に親しみ独学で創作していた。特に発表することはなかったが、教員生活も終盤を迎え、好きな詩に本格的に取り組もうと生徒のために昨年4月から書き始めた。

 始めると、言葉が次々に出てきて、創作が面白くなってきたという。出来上がった詩は担任を務める3年4組の教室に張り出すようになった。こうした過程でできた詩2編を昨秋の県芸術祭文芸賞に出品。このうち教室の窓から眺めた風景を描いた「四角い空」という詩が文芸奨励賞を受賞した。

 詩集は文庫版サイズで36ページ。「四角い空」をはじめ高校野球をイメージした「白球」、両親が子どもを思う「傘」、節目である高校生活をつづった「栞(しおり)」など生徒の人数分35編が収められている。タイトルは、生徒が未来を信じて、いつまでも転がり続けてほしいとの願いを込めた。