【宇都宮】大谷地区の大谷石採取場跡地にある貯留水を活用した熱エネルギーの利用促進を図るため、市は10日までに、熱を利用するための機器導入に対する助成などを2018年度に実施する方針を固めた。熱エネルギーの安定供給を図るため、貯留水の温度や水位などのモニタリングも実施する。市の18年度予算案に、合わせて約1400万円を盛り込む見通し。

 貯留水の温度は年間を通じて平均10度前後で、市などがこれまで活用を検討してきた。イチゴの株元を冷やして生育を調整し、夏から秋にかけて収穫する夏秋イチゴ栽培への利用が先行的に始まっている。

 貯留水は、地下の採取場跡地からくみ上げて熱交換器で熱エネルギーを取り出すと効率良く利用できるという。このため、熱交換器など必要な機器を設置する際に新たに助成を始める予定だ。

 今春以降、夏秋イチゴ「大谷夏いちご」の栽培面積が倍増する見通しであるほか、農産物を保管、熟成させる低温倉庫への活用なども考えられることから、熱利用の需要は今後、増えるとみられる。