自宅からの風景を絵本に 那須塩原の長谷川さん しなやかな柳に人生投影 

 【那須塩原】自宅から望む風景をもとに、野間の長谷川里恵(はせがわりえ)さん(43)が絵本「あらし」を自費で初出版した。風雨などの自然のほか、丹念に観察した草木や虫、鳥を独特のタッチで描き、自然の猛威にさらされながらも、しなやかに立つ1本の柳に人間社会を投影した作品になっている。長谷川さんは「嵐が来ても、静かな朝は必ず来る。作品を見て元気になってもらえたら」と話している。

 長谷川さんは高校までを市内で過ごした後、都内の専門学校で学び、26歳の時に帰郷。林業を営む父を手伝いながら、現場で出合う生き物や自然の姿を「落書きのように書き留めていた」という。

 自宅は田園に囲まれ、白鳥やハチ、近くの牧場には馬や牛もいる自然豊かな場所。ある日、庭に立つ1本の柳が台風に揺られながらも耐え、その後の台風一過の美しい光景に目を奪われたという。

 「柳に人と重なる部分を感じた」という長谷川さんは「嫌なこともあるけれど、自然も人も必ず光り輝く朝に出合えるはず」と語っている。