移住体験をしている篠永さん一家

 【小山】移住や定住に興味を持つ人に実際の暮らしを体験してもらおうと、市が千駄塚に設置した「おやま暮らしお試しの家」に東京都港区、小学校教諭篠永将和(しのながまさかず)さん(37)一家が初めて入居し、26日まで虫取りや家庭菜園など田舎暮らしを満喫している。

 篠永さんは小学校教諭の妻と3人の子どもの5人暮らし。夫婦は子どもが増えたことをきっかけに「伸び伸びと子育てができる環境に引っ越したい」と考え、約3年前から移住に興味を持つようになったという。

 都内の通勤圏で移住候補地を探していた際、市のホームページで最大1カ月間気軽に移住体験ができる市の制度を知り、すぐに応募。13日から入居している。

 暮らしている家屋は、市が急増する空き家の所有者と利用希望者の橋渡しをしようと2014年に始めた「市空き家バンク」に登録されていた物件。築40年の木造瓦葺平屋(約108平方メートル、4DK)を市が改修した。敷地は約1700平方メートルと広大で、畑でナスやトマトなどの収穫体験もできる。

 篠永さんは「子どもたちが大きな声を出したり、走り回ったりして、楽しそうにしているのでうれしい。小山には縁もゆかりもなかったが来て良かった」と話した。

 市建築指導課は「小山は子育てに魅力的な環境だと思う。実際に住んで、写真などでは分からない魅力を感じてほしい」としている。