日本画家・関谷雲崖の企画展 黒羽出身、大田原・芭蕉の館で

 【大田原】旧黒羽町出身の日本画家関谷雲崖(せきやうんがい)(1880~1968)の画業に光を当てた企画展「近代黒羽の画人関谷雲崖」が24日から、前田の市黒羽芭蕉(ばしょう)の館で開かれる。没後50年を記念した初の企画展で、展示する作品や関連資料計84点のうち83点が初公開。山水画や黒羽の風景を描いた日本画などを、前後期に分けて時系列順に紹介する。3月18日まで。

 河原で生まれた雲崖は、日本南画界の大家小室翠雲(こむろすいうん)に師事。文展、帝展に入選したほか日本南画院の院友になるなどし、大正から昭和期にかけて活躍した。

 黒羽藩の絵師小泉斐(こいずみあやる)ら出身地を同じくする有名画家がいる一方で、個人蔵が多い雲崖の作品は没後以来、展覧会の機会に恵まれなかった。そのため、今回のほぼ全ての展示品が初公開となる。

 縦205センチ、横約87センチの山水画「渓山新緑図」は1915年に文展で初入選した雲崖の出世作。唯一初公開ではないが、雲崖の画業を語る上で欠かすことはできない。他には生家を描いた掛け軸「祖家の秋」、那珂川や那須岳を描いた額装「那須野春色」や花鳥図など、作品計60点が展示される。

 前期が1月24日~2月18日、後期は同20日~3月18日で、両期とも作品を時系列順に展示。また、雲崖が南画を研究するため中国に滞在した際に風景などをスケッチした画帖や愛用の硯、交流のあった横山大観(よこやまたいかん)が雲崖に宛てた手紙など関連資料24点も並べられる。