新装陽明門、全貌を収録 初の解説・案内書を発行 日光東照宮

 【日光】山内の世界遺産日光東照宮は5日までに、国宝「陽明門」の大修理完成を記念した解説・案内書「陽明門を読み解く」を発行した。境内で頒布している。東照宮によると、陽明門に焦点を絞った書籍を編集するのは初めて。豪華絢爛(けんらん)な各部分を修理中に至近距離で撮影した貴重な写真で至宝の全貌を明らかにし、一般に知られていない隠れた歴史や豆知識もふんだんに盛り込んだ。

 B5判フルカラーの96ページ。約40年ぶりの大修理で美しくよみがえった陽明門を撮影した写真を活用し、「より深く鑑賞してもらう」(東照宮)ために1万部を作製した。

 10章構成で、陽明門南側の正面からの一般拝観ルートをイメージした順序で各部を解説。写真や見取り図を示し、508体に及ぶ彫刻、荘厳な金箔(きんぱく)装飾、彩色画などの由緒や歴史を詳細に知ることができる。

 豆知識では、門の上部にある純白の唐獅子彫刻の首の角度が、参拝者の視点を考慮して南北で異なることなどを記述。神仏習合の名である「東照大権現」の扁額(へんがく)は、明治の神仏分離で撤去されたが、宮司となった松平容保(まつだいらかたもり)の尽力で元に戻された秘話もつづっている。