町総合情報館で開かれている「今村幸治郎の世界」

 【芳賀】宇都宮市在住の色鉛筆画家で、3月に64歳で急逝した今村幸治郎(いまむらこうじろう)さんの作品展「今村幸治郎の世界 色えんぴつが奏でる物語と音楽」が、町総合情報館で開かれている。没後、県内で作品展が開かれるのは初めて。多くの人を魅了した鮮やかな色彩と夢のある世界観に触れられる。26日まで。

 町教委と同館が主催。今村さんが生前愛したシトロエンの自動車やビートルズを題材にした作品26点の他、絵本の下書きのスケッチ14点を展示する。同館担当者は「子どもから大人まで幅広い世代が楽しめる作品展」と話す。

 今村さんは和歌山県生まれで、幼い頃本県に移り住んだ。武蔵野美術大を卒業後は、国内に限らずフランス、米国、韓国などで展覧会を開催。その作風は、世界中で愛されてきた。

 同館では7年前に今村さんの作品展を催し、約6700人の来場者を記録した。毎年夏休みの時季にさまざまな作家の作品展を開いているが、10回目の今年、「一番反響が大きかった」という今村さんの作品展の開催を決めた。

 当時の反響は今村さんの耳にも届いていたそうで、体調不良ながら昨年12月から精力的に準備を進めてきたという。そんな中での突然の訃報。同館は開催を迷ったが、「本人がとても楽しみにしていた」という家族の後押しもあり実施を決めた。同館担当者は「今村先生の追悼のためでもある。作品を後世に受け継いでいきたい」と話す。

 自身が応募するコンクールの参考にしようと祖母と訪れた、茂木町須藤小4年小森奏(こもりかなで)君(10)は「細かいところまですごくよく描けていた」と作品に見入ってた。

 19日午後4時からは、今村さんの息子でチェリストの今村樂(いまむらがく)さん、ジャズピアニストの渡辺真理(わたなべまり)さんによるミニコンサートも開催する。無料。(問)町情報館028・677・2525。