烏山線にスイカ導入を 沿線2市町がJR東に要望 来春DCでの誘客目指す 

 電車を利用する際、切符を買う手間などが省けるJR東日本のIC乗車カード「Suica(スイカ)」だが、JR烏山線(宝積寺−烏山駅)は宇都宮線と接続する宝積寺駅以外の7駅で利用できない。沿線の那須烏山市や高根沢町はスイカ導入で利便性向上を図り首都圏などからの観光誘客につなげようと、同社大宮支社に要望している。現時点では烏山線の利用者数などが壁となり、実現のめどは立っていないが、同市は「住民や関係団体とも連携しながら要望活動を続けていく」などとしている。

 同支社によると、県内では2001年11月、宇都宮線の宇都宮−野木駅間と両毛線でサービスが始まった。対応駅は徐々に拡大し、現在はJRの県内43駅のうち33駅で利用できる。東北本線の高久駅(那須町)以北の3駅も対応していないが、路線の大部分で利用できないのは烏山線だけだ。

 同支社は同線のスイカ導入について「お客さまの利用状況などを総合的に勘案し判断しており、現時点で計画はない」と説明する。

 費用対効果を考慮しているとみられ、那須烏山市の関係者は「烏山線の利用者が増えないと導入は難しいのでは」と話す。16年度の烏山駅の1日平均乗車人数は554人だった。

 同市は市民の「スイカを使えるようにしてほしい」との声を受け、同支社への要望を5年以上前から実施しており、高根沢町も16年度から連名で行っている。

 利用者を増やそうと、同市は旅行の交通手段に同線を活用する「那須烏山市民号」を企画。市民団体による大金駅前でのイベント開催など、同線の活性化に向けた動きも出ている。