寒空の中、自生のシノ刈り ざるや籠、伝統工芸の材料に

 【那須】ざるや籠などの実用品を編む県の伝統工芸品「那須の篠(しの)工芸」の材料となる自生したシノの刈り取りが5日、大島で行われ、県伝統工芸士ら約15人が作業に従事した。

 那須の篠工芸はシノをナタで四つに割き、皮の部分を残して「ヒネ」と呼ばれる素材を作り、編んで制作する。冬などの寒い時季にシノを刈り取り、春まで野ざらしにして乾燥させる。

 伝統工芸士のほか、後継者育成を目的とした「しの工芸研修制度」の受講生らで実施。約30アールに自生した高さ2メートル前後のシノの中から今年芽を出したものを選び刈り取った。

 県伝統工芸士の平山一二三(ひらやまひふみ)さん(84)によると「新鮮なシノは柔軟性があり、編みやすい」という。