足尾銅山の内部、巨大な粉砕機械など公開 日光市が産業遺産見学会

足尾銅山の内部、巨大な粉砕機械など公開 日光市が産業遺産見学会

 【日光】足尾銅山の世界遺産登録を目指している市と市教委は11月27日、足尾町内で銅山産業遺産の見学会を開いた。参加者たちは、鉱石から銅を取り出していた非公開施設「通洞選鉱所」などを見て回った。

 世界遺産登録の機運を高め、保存・活用することが目的。銅山施設は立ち入り禁止だが、所有者の古河機械金属と地元組織「足尾銅山の世界遺産登録を推進する会」の協力で9年前から見学会を開いている。

 県内外から約30人が参加。銅山の迎賓館として使われた「古河掛水倶楽部(くらぶ)」を見学した後、斜面へ階段状に建てられた通洞選鉱所へ移動。同社の山崎義宏(やまざきよしひろ)足尾事業所長(56)の案内で施設内部へ入り、採掘された鉱石を粉砕していた巨大な機械などを見学した。

 参加者たちは「かつて選鉱所と隣接の浄水場だけで1500人以上が働いていた」と往年の様子を聞き、巨大鉱山の歴史に感じ入った。埼玉県坂戸市、鷹觜健次(たかのはしけんじ)さん(62)は「壮観な施設を目の当たりにし、歴史を肌で感じることができた。適切な形で残されてほしい」と話していた。