足尾鉱毒事件テーマに講演会 白鴎大 ダークツーリズムなど議論

足尾鉱毒事件テーマに講演会 白鴎大 ダークツーリズムなど議論

 【小山】足尾鉱毒事件と田中正造(たなかしょうぞう)を通して今後の政治について考える講演会「政治のこれから−足尾鉱毒事件とリベラル・デモクラシー」が29日、駅東通り2丁目の白鴎大東キャンパスで開かれ、学生や市民ら約90人が参加した。

 同大法政策研究所が主催。講演会では同大法学部の三浦顕一郎(みうらけんいちろう)教授と追手門(おうてもん)学院大経営学部の井出明(いであきら)教授が基調講演した。

 三浦教授は「田中正造と足尾鉱毒問題−土から生まれたリベラル・デモクラシー−」と題し、正造の生い立ちや活動について説明。井出教授は人類の悲劇や記憶を対象とした観光「ダークツーリズム」の観点から、被害に遭った地域や渡良瀬遊水地の現状について話し、「エコツーリズムと歴史観光は融合できるのでは」などと訴えた。

 その後、白鴎大法学部の清水正義(しみずまさよし)教授をコーディネーターにディスカッションを展開。参加者から出た正造の考え方や負の遺産を観光化できる条件などの質問を基に、教授らが議論を交わした。