船上で読経をささげる僧侶ら

 【日光】日光開山の祖勝道上人(しょうどうしょうにん)が修行した奥日光・中禅寺湖の霊場を巡拝する日光山輪王寺の伝統行事「船禅頂(ふなぜんじょう)」がこのほど、同湖周辺で行われた。約280人が参列し、勝道の遺徳をしのんで合掌した。

 船禅頂は「補陀洛(ふだらく)禅頂」「浜禅頂」とも呼ばれる。勝道と弟子が、船に乗って同湖の各所を巡って修行したことが始まりという。

 輪王寺別院・中禅寺立木観音で法要を営んだ後、一行は遊覧船「男体」に乗船。八丁出島の薬師堂跡地や勝道の墓所がある上野(こうづけ)島などに近付き、先行のボートに乗った僧侶や山伏と共に読経をささげた。千手ケ浜では輪王寺が再建した千手堂が特別開帳された。

 中禅寺立木観音の人見良典(ひとみりょうてん)執行は「霊場を巡拝することで、勝道上人の偉業を肌で感じることができる。約1250年前からの歴史を多くの人に知ってもらいたい」と話していた。