「ジェンダーや円安など、自分の関わりのある課題には若者も興味を持ちやすいのでは」と話す舘野さん

 ファッションでのジェンダーバイアス改善を目指し、高校時代にアパレルメーカー「Blanc.C(ブランドットシー)」を立ち上げました。起業は周囲にある課題を解決するため。多くの若者たちも「自分の1票で状況は変わらない」と政治に頼らず行動しているように感じます。

 政治の全体像を把握しにくい中、交流サイト(SNS)で質問に答えて自分の考えに近い政党を示すことができる「ジャパンチョイス」といったサービスもあります。「政治って面白い」と思える情報やサービスの提供が重要では。

 ダイバーシティー(多様性)という言葉を、よく耳にするようになりました。性別や国籍、生育環境を問わず、さまざまな考えの人が意見を出し合うことで、多岐にわたる課題に対応できると考えています。政治の現場にももっと多様性が求められるでしょう。

 海外では、税負担が重い代わりに、高等教育を無償化したり、福祉サービスを手厚くしたりする国もあります。日本はこうした後押しが少なく子育て中の女性のキャリア形成が難しい印象です。国内の女性議員の割合は10%未満と海外よりかなり低く、増えてほしいですね。

 英国の大学に現代アートを学ぶため、秋から留学します。ウクライナ情勢などに伴う記録的な円安による学費高騰や、入手できない物資が増えていることに不安を感じています。

 諸外国と比べて経済成長していないことも、気になる課題の一つです。

 教育熱心な家庭ではインターナショナルスクールに通わせ、海外への進学を視野に入れています。この傾向が進めば裕福で英語が堪能な人は日本を出てしまう。高等教育の無償化など優秀な人材の支援が必要だと思います。

 【略歴】たての・ちひろ 2002年、下野市生まれ。宇都宮女子高2年時に起業した。英国の大学に在籍しており、現代アートを専攻。今秋に渡英予定。