古口達也氏

 無投票での6選。緩みや油断を自ら戒め、「全国には9期、10期と務める素晴らしい町長がいる。そういう町長に倣って頑張りたい」と表情を引き締める。

 町の人口減少問題には5期目でも目に見える成果は得られず、「4年前同様、重ねておわびするしかない」と話す。6期目は全国町村会を通じ「出会いの場づくりから、不妊治療、仕事と育児の両立まで、地方から国に制度の見直しを働きかける」と大局に立った取り組みに動き出す。

 町内を駆け回るフットワークの軽さは、就任から20年を経ても健在だ。事が起こればまず自ら現場に足を運んで判断する現場主義。それは職員にも求める。住民を下の名前で呼び、その子どもの名まで覚えていることから、「記憶力はまるで住民基本台帳のよう」と周囲を驚かせることもある。

 現在の健康法は妻と汗を流す家庭菜園。「農業者の気持ちが分かるようになった。獣害でトウモロコシを一晩でかじられた時はがっかり」と苦笑する。

 父親が町内の介護施設で暮らす。「(新型コロナウイルスの影響で)1カ月に1回だけ窓越しに会える。いつまでも子どものことを心配してくれる」と柔和な表情も見せた。