ふ化したひなと母鳥(那須どうぶつ王国提供)

 【那須】那須どうぶつ王国は5日、長野県の中央アルプスから移送し、同園で飼育する国特別天然記念物で絶滅危惧種ニホンライチョウのひな8羽がふ化したと発表した。

 環境省などの繁殖事業の一環。同園は4月、中央アルプスから移送した雌4羽と、同園の雄2羽をカップリングさせた。このうち1羽の雌が産卵し、6月上旬から9個を抱卵していた。

 同園は今月2日午前4時40分ごろに1羽目のふ化を確認。同日中に8羽がふ化した。残りの卵1個は無精卵だった。ひなの性別や体重などは判明していない。

 5日現在、残りの雌3羽も抱卵しており、今月中旬までに順次、ふ化する見込み。今夏中に母鳥とひなを中央アルプスに戻す予定。

 佐藤哲也(さとうてつや)園長(65)は「今後は育雛(すう)など、野生復帰に向けた最大のヤマ場を迎える。気を引き締めて慎重に作業を進める」とコメントした。