前日光あわの山荘敷地内のテントサイト

実証実験が行われる前日光あわの山荘

グランピング施設の実証実験が行われる前日光あわの山荘

前日光あわの山荘敷地内のテントサイト 実証実験が行われる前日光あわの山荘 グランピング施設の実証実験が行われる前日光あわの山荘

 【鹿沼】市と人材派遣業の「ダイブ」(東京都新宿区)は、入粟野の公営宿泊施設「前日光あわの山荘」を活用し、グランピング施設運営の実証実験に取り組む。同社が施設を一部改装し、1日、「ザランタン鹿沼」として営業を開始。利用者ニーズなどを検証し、活用法検討などに役立てたい考えだ。

 あわの山荘は1977年、東京都台東区と旧粟野町が社会教育施設として開設。2018年度に同区から市に無償譲渡された。市は宿泊施設として活用しているが、昨年度の利用者は451人、売上額は約70万円にとどまり、新たな活用法を模索していた。

 全国で公共施設を活用したグランピング施設4カ所を運営する同社は、あわの山荘の施設の充実ぶりや敷地内に粟野川が流れる豊かな自然に着目。市に実証実験を提案した。賃貸借契約は24年3月末までで、賃借料は年額約185万円。

 「ザランタン鹿沼」は北欧モダンと和モダンの落ち着いた内装のゲストハウス3部屋(2人用)とログハウス3棟、テント12張(ともに4人用)で、最大収容人数は64人。市内・県内産の食材を使ったバーベキューメニューなどを提供する。価格設定は1人8800〜1万7380円で、夏場を中心にすでに約300組の予約が入っているという。

 市は個人情報を除く宿泊者の傾向などのデータを同社と共有する。市観光交流課の担当者は「民間の力を借り、施設の今後の運営の参考にしたい」と話す。同社地方創生グループの浜崎亮(はまさきりょう)さん(27)は「施設の潜在能力は高く、幅広い楽しみ方を提案できる。実験で24年以降の事業継続の可能性も見定めたい」と成果に期待を寄せた。