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出荷前に繭の選別を行う生産農家ら

 【那須塩原】春にふ化した蚕(かいこ)の繭(まゆ)「春蚕(はるご)繭」の出荷作業が1日、太夫塚(たゆうづか)3丁目のJAなすの塩那野菜集出荷所で行われた。市内外の生産農家が手作業で選別を行い、群馬県の製糸業者へ955キロを出荷した。

 市と那須町は50年ほど前まで養蚕が盛んで最盛期は数百軒に上る生産農家があったが、生産者の高齢化や輸入品の増加で同地域の生産農家は4戸まで減った。繭の出荷は6~10月に計5回行われ、中でも梅雨明けの前後に出荷される春蚕繭は1年で最も品質が高いとされている。

 作業が始まったのは午前6時過ぎ。袋に入った繭が次々と集出荷所に運び込まれ、生産農家ら約10人が木製の選別台の上で穴が空いたものや色の悪いものなどを除去して袋に詰めていった。

 同JA養蚕部会の竹内一夫(たけうちかずお)部会長(73)=三島4丁目=は「春先は気温が上がらず心配したが、霜の影響で出荷量が減った昨年と比べると繭の出来はいい」と話していた。