下野新聞社のウェブアンケート「選挙どうする?」で、若いほど投票への義務感が強いことなどが見えてきた。県選挙管理委員会は「若年層の投票率向上推進計画」の本年度中の策定を目指している。策定に向けワーキンググループ(WG)に参加する20、30代の若者たちに、同世代の選挙に対する考え方や空気感、投票率向上に関するアイデアなどを語ってもらった。

 

 和歌山県出身の宇都宮大農学部4年渡辺幸樹(わたなべこうき)さん(21)は、学業の傍ら、棚田でのコメ作りなどに取り組んでいる。昨秋の衆院選は不在者投票制度を利用して投票した。

 

 -投票した理由は。

 投票しないと意見を表明する権利も捨てているような気がしたからです。例えば、自分が投票した政党が与党になったら政策について意見できるし、野党になったとしてもためらいなく与党に意見できます。
 
 不在者投票制度は、申請に必要な情報に行き着くのがとても大変でした。もっと利用しやすいとありがたい。例えば、住民票を移していなくても実際の居住地を登録していれば、そっちに投票のはがきが届くと助かります。
 
6月、選挙の投票について宇都宮大生に議論してもらったディスカッション。学生からは「住民票を移すのが面倒」「不在者投票の申請が大変」との意見が挙がった

 -若者の選挙に対する関心は。

 衆院選では宇都宮大の峰キャンパスに期日前投票所がありましたが、それを知っていた人は少ないかもしれません。なのでもっと授業で期日前投票のことを周知してもいいなと思います。それと、候補者の方にはSNSをもっと充実させてほしい。どんな人柄か、どんな政策を重視しているかをウェブサイトでまとめておいて、SNSでは普段していることを発信する。毎日更新があったら気になる人も多いと思います。
 
今回の参院選では、県内148カ所に期日前投票所が設けられている

 若者の中には現状に不満を感じないから投票へ行かないという人も少なくない。

 -どうしたら若者が投票へ行くか。

 若者も生活にまったく不満がないということはないと思います。本当はこうなってほしいなという思いはあっても、不満をスルーしている。だからこそ友達3、4人とでもいい。バイトの給料など身近な話題を話し合える場所があれば、興味を持つきっかけになるのではないでしょうか。
 
政治や社会問題について語り合う場をつくろうと、サークルを立ち上げた若者世代もいる