講演するネルケ無法さん

 足利仏教会が主催する仏教特別講演会「青い目の禅僧が見た仏教」がこのほど、足利市朝倉町のあしかがフラワーパークプラザで開かれた。講師に曹洞宗の安泰寺(あんたいじ)(兵庫県)前住職ネルケ無方(むほう)さんを迎え、座禅との出合いや修行について講演した。

 ネルケさんは1968年生まれ、ドイツ出身。高校生の時に座禅に出合ったのをきっかけに、禅僧を夢見て同寺で修行。ホームレス生活を経て2002年から20年まで18年間にわたり住職を務めた。

 修行中に当時の住職から言われた「お前が安泰寺をつくるんだ」との言葉を胸に修行に励んだネルケさん。仏教について「自分を手放して座禅をすると、仏に後押しされ周りに優しくなれる。生きとし生けるものをわが子のように慈しむことも仏教の大事なところ」と説いた。

 ネルケさんは本県ともゆかりがある。1987年の初来日の際、宇都宮市と足利市のキリスト教青年会(YMCA)によるサマーキャンプの手伝いをしたという。当時利用していた東武線に35年ぶりに乗車したといい「久しぶりに乗った東武線はあの頃と変わっていなかった」と懐かしんだ。

 来場した宇都宮市上戸祭1丁目、会社社長堀江信一(ほりえしんいち)さん(73)は「座禅が座禅をやらせるという言葉が印象に残った。帰ってじっくり味わおうと思う」と話した。