記者会見する宇都宮市の佐藤市長

 【宇都宮】市は市内を運行している乗り合いタクシーなど50台の地域内交通に交通系ICカード決済システムを導入し、9月1日から路線バスなどとの乗り継ぎ割引制度を始める。市が独自に運用しているICカード「totra(トトラ)」を利用すれば、市内のどこから乗っても街なかまで500円以内で移動が可能になる。

 佐藤栄一(さとうえいいち)市長が29日の定例記者会見で発表した。トトラを利用して地域内交通と路線バスを60分以内に乗り継いだ場合、200円が自動で割引きとなる。2乗車目の公共交通運賃が200円未満の場合は全額割引き。割引額は全国の公共交通でトップクラスという。費用は全額市が負担する。

 今回の乗り継ぎ割引制度は、市が昨年6月に導入した路線バスの上限運賃制度に続く第2弾。市内の路線バスは現在、午前9時〜午後4時の時間帯は400円が上限運賃となっている。佐藤市長は「将来は市内のどこまで行っても上限運賃500円にバージョンアップする」と述べた。

 市はトトラを活用するなどした公共交通利用促進運動「ムーブ・ネクスト・ウツノミヤ」を展開しており、7月中には市内の中学生約1万3500人に学校経由でトトラを配布する。9月からは高校生相当世代の16〜18歳の市民約1万4500人に郵送でトトラを配布するなどして、実際に体験してもらうことにしている。