下野新聞社のウェブアンケート「選挙どうする?」で、若いほど投票への義務感が強いことなどが見えてきた。県選挙管理委員会は「若年層の投票率向上推進計画」の本年度中の策定を目指している。策定に向けワーキンググループ(WG)に参加する20、30代の若者たちに、同世代の選挙に対する考え方や空気感、投票率向上に関するアイデアなどを語ってもらった。

 
政治の恩恵感じにくい
一般社団法人「えんがお」代表理事
浜野将行さん(30)
 3月の大田原市長選に、えんがおによく来てくれる“お兄さん”のような市議が出馬し、自然と応援する雰囲気になりました。ただ衆院選を話題にする学生はほとんどいませんでした。
 よく若者は政治に無関心と言われますが、菅義偉(すがよしひで)前首相が取り組んだ携帯料金引き下げは『恩恵を受けられた』と感謝している若者が多いです。若者にとって生活が改善したと実感できる政治をしてほしいです。
 関心がない人たちも投票に行くきっかけをつくることも大切です。ある国でミュージカルの舞台に投票箱を設置し、普段は入れない場所に行けると好評だったそうです。人気スポーツ選手らに会えるとなればモチベーションも上がり、候補者の情報も入手するでしょう。

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社会人になり距離感
足利銀行本店ブロック個人営業部
落合美帆さん(24)
 大学の授業で選挙の話を聞く機会があり、「投票しないとな」という意識はありました。むしろ社会人になってからの方が、選挙について話す機会が減った気がします。社会人は自分から調べないと選挙について知る機会が少なく、遠く感じるのかもしれません。
 友だちとの会話で「この子は政治に興味がないんじゃないか」と考えてしまうと話題にしにくいです。選挙カーやポスターを意識したことはないし、街頭演説も近寄りがたい。政治や選挙を自分事と考えられないのかもしれません。
 同世代から「投票に行こう」と言われた方が共感できるので、人気の宇都宮ブレックスの選手や乃木坂46にPRしてもらえたら食いつきが良いと思います。

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身近な話題から議論を
宇都宮大農学部4年 渡辺幸樹さん(21)
 実家のある和歌山から住民票を移していないのですが、投票しないと、意見を表明する権利も捨てる気がしたから、衆院選は不在者投票制度を利用して投票しました。
 ただ不在者投票は、余裕をもって申請しないと間に合わないのでとても大変でした。もっと利用しやすいとありがたいです。
 大学に期日前投票所がありましたが、それを知っていた人は少ないかもしれません。もっと授業で周知してもいいと思います。
 若者だって生活に全く不満がないわけではないと思うし、本当はこうなってほしいと思っていても不満をスルーしている。だからこそ友達と3、4人でもいいから、バイトの給料など身近な話題を話し合える場があれば、選挙や政治に興味を持つきっかけになるでしょう。

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