益子町大郷戸(おおごうと)と茨城県桜川市にまたがる、通称「大郷戸アルプス」。大郷戸ダムを囲むように、200~300メートル台の山々が連なった全長12・5キロの周回コースで、北東に芳賀郡最高峰の雨巻山(533メートル)を望む。
低山ながら、山歩き用に整備された道があるわけではなく、アップダウンも激しい。地元の山好きで作る三登谷(みつとや)会代表で、案内人を務めてくれた陶芸家阿久津忠男(あくつただお)さん(68)は、地図が読めない人や、初心者は入らない方がいい「中上級者向けのコース」と話す。山歩きは全くの未経験だったが、阿久津さん含め6人の力を借りて挑んだ。