立候補を予定する新人の坂村氏(右)。後援会長には広瀬市長(左)が就いた

 任期満了に伴う下野市長選は7月3日の告示まで2週間を切ったが、無所属新人で前市議の坂村哲也(さかむらてつや)氏(42)=自民推薦=以外に立候補の動きがない。現職の広瀬寿雄(ひろせとしお)氏(63)が5選不出馬を表明したのは、市議選を直後に控えた3月下旬。候補者選びは難航し、時間だけが経過した。審判なしで新人市長が誕生する公算が大きくなった異例の市長選の背景を探る。

 市議選さなかの4月下旬。広瀬氏は市内の料亭で開かれた後援会幹部との会合で「多選と過去の職員不祥事の責任、体調不良のため今季限りで辞めたい」と勇退の意思を改めて告げた。