上品な甘さの求肥餅の「宮乃餅」。宇都宮土産の定番の一品だ

上品な甘さの求肥餅の「宮乃餅」。宇都宮土産の定番の一品だ

 ほどよい弾力がありつつ軟らかい。2・5センチ四方、高さ1・5センチの一口サイズの求肥餅。上品な甘さが広がり、気持ちも和む。淡いピンク、緑、…。次はどの色を食べようか。迷うのも楽しい。

 創業は1871(明治4)年。宮乃餅(みやのもち)は1909(同42)年、那須野ケ原で陸軍の大演習が行われた際に作られ、明治天皇に献上されたという。

 もち米は県内産の1等米を使う。手間を惜しまず、自家製粉で白玉粉にして練る。5代目店主、杉本毅(すぎもとたけし)さん(79)は「材料は単純なだけに、質は吟味しています」。

 継承しながら時代に合わせた工夫も。今は甘さ控えめが好まれることから、自然の甘みが出るビートてん菜糖を使うようになったという。

 四つ入りの包みが8個で756円。「その人も 味を知ってた 宮乃餅」の川柳で知られる通り、“宮の土産”に欠かせない一品だ。ちなみにわが家も代々、宮乃餅派。結婚のあいさつの際、県外の相手方へ持参した手土産も、もちろん宮乃餅だった。

 ◇メモ 宇都宮市大通り5の1の15▽営業時間 午前9時~午後5時▽定休日 日曜、祝日▽(問)028・622・6552