大型連休は近所で過ごしたし、外遊びはいつもの公園ばかり。せっかく遠藤隼(えんどうじゅん)さんのコラムを担当しているのだから、子どもと自然の中での遊びを満喫してみたい-。4歳の長男を誘って、市貝町・サシバの里自然学校で行われた「サシバの田んぼで農的暮らし講座」に参加した。

「田植えが上手だね」とほめられ満面の笑み

 農的暮らし講座は田植えや稲刈り、生き物観察を通じて、里山での暮らしを体感できる。初日の5月28日、前日の荒天とは打って変わって晴天だ。田んぼに行くと、さっと網とバケツを渡された。「水の中の生き物を探してみよう」と遠藤さん。普段は家電とクルマをこよなく愛する息子。虫取り経験はほとんどないので困った…と思ったら、すかさずボランティアの大学生が「一緒に探そう」と声を掛けてくれた。

 土手との境目や草が生えている場所にも生き物が隠れていることを教えてもらい、何度も網を探り寄せた。ようやくザリガニの赤ちゃんやギンブナを見つけると、「お魚さんゲットー!」と大はしゃぎ。

水の生き物探しではザリガニやギンブナを発見

 お昼の後は、いよいよ田植えに挑戦。前日まで田んぼに入るのも嫌がっていた息子だったが、周りの子たちにつられて足を踏み入れた瞬間、よろけてダイブ。早速泥だらけだ。

 記者の実家はコメ農家。息子も田植えを見ているからこそ、「田植え=機械でやるもの」のイメージが強い。うれしそうに手を動かしながらも、「なんで手で植えるの?」と繰り返す。スタッフの遠藤孝一(えんどうこういち)さんは「昔は機械がなかったから、こうやって手で植えていたんだよ」と根気強く説明してくれた上に、「植えるのが上手だね。おいしいお米ができそう」とほめ上手。やる気になった息子は飽きることなく進めていった。

綱引きに熱中してみんな泥だらけだ

 田植えの後はかけっこに親子綱引き…。体も顔もすっかり泥んこだが、その分笑顔がまぶしい。自然の中で存分に遊ぶ体験が少なかったからこそ、息子にとって楽しいひとときになったようだ。

 仕事や子育てを理由に、ここ数年は実家の田植えをほとんど手伝っていない。せっかくなので親子でコメ作りの楽しさ、自然とのふれあい方を改めて学んでいきたい。