展示されている作品と磯美知子さん

 【大田原】平沢、磯美知子(いそみちこ)さん(88)が、独学で28年間制作してきたちぎり絵を、トコトコ大田原西口エントランスのショーケースで展示している。米寿のお祝いも兼ねた展示で、傘寿の節目で開いた展示会に続き2回目。季節の花や美しい風景などの色鮮やかな作品34点を楽しめる。31日まで。

 自宅で製麺業を営んでいた美知子さんは、家に居ながら何かできないかと考え、60歳の時に通信教育でちぎり絵を学び始めた。それ以来、自宅近くに咲く花や、旅先で見た景色を題材として、多くの作品を作り続けてきた。

 段ボールに山ほど積まれた作品を見た義娘の昭子(あきこ)さん(64)は8年前、80歳を迎えた美知子さんのお祝いのため、「傘寿の作品展」を計画。那須塩原市一区町のカフェギャラリーKIRAKUで、ちぎり絵などの作品100点以上を展示した。

 米寿のお祝いは2月に予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大状況を考慮し中止していた。そんな中、昭子さんの友人から声がかかり、展示が決まった。友人は8年前の作品展も見に来ていたという。

 昭子さんは「母はコロナ禍でグラウンドゴルフや地域の集まりがなくなり、元気がなくなっているように見えた」と振り返る。

 美知子さんは「近所を歩いていても、良いなと思ったものや景色を心に留めている」とした上で、「まだまだ色紙や和紙がいっぱいあるから、作り続けていきたいね」と、にこやかに話している。