広いバンクと観客席。1千人を超える人の前で「○○誕生記念」とか「△△結婚記念」などとアナウンスされるのは、うれしいのか、恥ずかしいのか▼宇都宮競輪が「企業等協賛レース」を導入した。対象開催のレースに、個人の5千円以上から企業・団体の3万円以上までの協賛金を出せば、冠名をつけられる。個人名、商品名なども可能だ▼趣味の多様化やネット販売の増加などで、入場者は年々減少している。その歯止めに、と導入した企画。6月末までの初開催では対象21レース中6レースに3社が協賛した。上々の滑り出しだが、同競輪場の担当者は「もっと営業して増やさないと」と反省しきり▼公営レースの命名権公募は意外に新しく、1999年の高崎競馬が最初で、他の競技にも広がっていった。競輪はまだ5場ほどだという。珍名がネット上で話題になることもある▼協賛レースはネット、BSなどを通じて全国に配信、放送される。レース名が車券に印字されるなど、いくつかの特典もある。今後は10月以降に少なくとも3開催を予定し、日程が決まり次第、募集する▼依存症対策法が成立するなど、ギャンブルに対する風当たりは強くなる。もちろん、のめり込みはご法度。だが新しい楽しみ方と言えないこともない。それが収支改善にもつながればいいのだが。