ホテル「OMO7大阪」に採用された制服と松本専務(左)ら=佐野市

 婦人服製造の都ドレス(佐野市浅沼町、松本静夫(まつもとしずお)社長)が製作した制服が、旅館やホテルを展開する星野リゾートが今春、大阪市内で開業した都市観光ホテル「OMO(オモ)7大阪」に採用された。着用する人の性別を問わないジェンダーレスのデザインとなっている。都ドレスの松本聖子(まつもとせいこ)専務(41)は「工場が表に出る仕事はあまりない。一緒に良いものを作り上げるという新たなチャレンジができた」と話している。

 OMO7大阪は4月22日、JR新今宮駅前にオープンした。北海道、京都などで展開されているOMOブランドで、充実したサービスを提供する。

 同社は大手アパレルメーカーの婦人服などを受注生産している。星野リゾートの制服を手がけるのは初めてという。

 今回は松本専務の知人で、デザイナーやアーティストとしても知られる篠原(しのはら)ともえさん(43)からの紹介で、星野リゾートの公募に応募した。デザインは主に篠原さんが考案し、松本専務は素材選びや製造などに関わった。

 制服はホテルでは珍しいとされるTシャツスタイル。性別や年代などを問わず着用できるパンツスタイルとなっている。Tシャツはドット柄の紺色で、スタッフが個性豊かに着こなせるよう工夫した。ジャケットなどもあり、サイズの種類を少なくし、製造時に素材の無駄が出ないよう環境面にも配慮した。デザインがシンプルでユニークなことから、採用されたという。

 松本専務は「作り手のノウハウを生かし、新しいことができないか考えていた」と振り返る。従業員の意欲向上にもつながっているという。同社は今後、他の縫製工場や加工会社などと連携した商品づくりも模索していく考えで、「今回が新たな一歩になれば」と期待している。