右から高橋氏、岡村氏、大隈氏、上野氏、大久保氏、板倉氏

 参院選の公示が見込まれる6月22日まで1カ月に迫った。栃木選挙区(改選数1)では21日現在、現職、新人合わせて6人が立候補を表明し、5人を女性が占める。県選挙管理委員会によると、立候補者数は定数削減により改選1人区となった2007年以降で最も多く、女性5人は過去最多となる。3選を目指す自民党現職に対し、野党共闘の枠組みは整わず各党がそれぞれ独自候補を立てる乱立状態。候補者たちは事務所を開設し街頭演説を行うなど活動を活発化させている。

 自民現職の上野通子(うえのみちこ)氏(64)は8日に事務所開きを行い、週末を中心に市町単位で総決起集会を開いている。業界団体からの推薦は200近くに上るほか、矢板市長や塩谷町長などこれまで自民支持でなかった首長も上野氏支持を打ち出しており盤石の態勢を築く。

 野党乱立の中で、陣営は「緩み」を警戒する。「得票率が高いと国会で一目置かれる。最後まで気を緩めずに戦う」と引き締めを図る。

 立憲民主党新人の板倉京(いたくらみやこ)氏(55)は、14日に事務所を開設し、翌15日には同党の枝野幸男(えだのゆきお)前代表が本県入りし、街頭演説に立った。最大の支持母体である連合栃木の推薦は得たが、推薦申請している国民民主党県連は「板倉氏の政策が分からない」として23日の幹事会では審議を見送る方針だ。

 板倉氏は本県とほとんどゆかりがないだけに、知名度向上が最大の課題。県内各地で支持者回りや街頭演説に力を入れるほか、会員制交流サイト(SNS)での情報発信にも力を入れる。

 前回、前々回の参院選で野党共闘のため候補者を取り下げた共産党は、今回は独自候補の擁立を決断した。新人岡村恵子(おかむらけいこ)氏(68)は市町議員と連携して支持固めを図り、28日には事務所開きを行う予定。

 日本維新の会が先月27日に擁立を発表した新人大久保裕美(おおくぼゆみ)氏(45)は、15日に地元の日光市に事務所を開設。同級生や親族らが中心となって活動し、旧日光市議だった母親の支持者らを訪ね歩き支持を訴える。

 NHK党新人の高橋真佐子(たかはしまさこ)氏(57)はSNSでの活動が中心。政治団体の参政党の新人大隈広郷(おおくまひろさと)氏(52)も準備を進める。

 比例代表では、前県議の西川鎭央(にしかわやすお)氏(50)が維新から立候補予定で、県内外で後援会づくりに奔走。改選を迎える無所属現職の渡辺喜美(わたなべよしみ)氏(70)の去就はまだ決まっていない。