導入された高気圧酸素治療装置。アクリル板の筐体(きょうたい)なので、中に入った患者の圧迫感が和らげられるという

 【市貝】上根の芳賀中央病院は、高濃度の酸素を全身に供給する「高気圧酸素治療装置」による治療を本格的に開始した。県内での導入例は少なく、同病院によると県東部では同院のみ。スポーツ外傷の患者も積極的に受け入れる方針で、プロスポーツチームも注目している。

 高気圧酸素治療(HBO)は、専用装置に入った患者が通常の2倍の圧力をかけた状態で100%酸素を吸入して血液中の酸素量を増やし、脳梗塞や腸閉塞(へいそく)などの諸症状を改善する。世界的に確立された治療法だが、県内で同装置があるのは現在7施設だという。

 2020年に開院した同病院の建屋は、同装置の導入を前提に必要な設計が行われた。機材は先に設置されたが、豊富な治療経験を積んだ臨床工学技士が着任したことで、今春から本格運用が可能になった。