昨季王者、東地区1位の千葉Jとのアウェー戦。ブレックスは一番勝つのが難しい状況の2試合だったと思うが、全てがうまくはまったようなゲームだった。感動した。
■両チームの思惑、勝因
ブレックスのやりたいことは、ディフェンスの強度をしっかり保ち、願わくば失点を60点台に抑えるということ。千葉はスリーポイントを打ちたい。ブレックスはゴール下を中心に2点を取りたい。そういう構図だったと思うが、両チームともそこに対するディフェンスは強い。
ブレックスはスリーをすごく警戒するし、千葉はしっかりとインサイドを守る。なので、ポイントはブレックスがスリーを決めきれるかだった。そこを1戦目で荒谷裕秀、2戦目でテーブス海が要所で決めたことが大きかった。
そして2戦とも変わらず比江島慎、鵤誠司はしっかりと仕事をこなした。比江島は遠慮することなく、「俺がエースだ」という気迫を感じるプレーだった。
千葉のオフェンスはトランジションが一つポイントだった。そこに対するブレックスのディフェンスの寄せはすごく速かった。ファウルを使ってでも止める、アンスポになってもブレークされるよりは守った方がいいという意識だったと思う。これを徹底したことによって千葉のやりたいことができなかった。
■富樫対策
それから富樫勇樹に対する圧力は鵤が相当かけ続けていたし、オフェンスでもミスマッチをかなり執拗(しつよう)に狙っていた。攻守両面で常に体力を削り、ストレスをかけさせた。
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