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厳かな雰囲気の中、奉納された「延年舞」=17日午前9時5分、日光市山内

 日光市山内の世界遺産・日光山輪王寺で17日、約1170年前から伝承される秘舞「延年舞(えんねんのまい)」が奉納された。本堂「三仏堂」に設けられた檜(ひのき)舞台で、舞衆と呼ばれる2人の僧侶が神秘的な舞を披露した。

Web写真館に別カットの写真

 寺伝によると、延年舞は848年に慈覚大師円仁(えんにん)が伝えたとされる。神仏習合の行事として、天下泰平や国土安穏、延命長寿を願い日光山の諸仏諸神に奉納する。毎年、日光東照宮の例大祭に先駆けて行われている。

 午前9時、舞台後方で僧侶たちが声明を唱える中、舞衆が優雅な舞を披露。緋(ひ)色の直垂(ひたたれ)に白の大口袴(ばかま)を身に着け、背中に短刀を付けた2人は上座と下座に分かれ、軽やかな身のこなしで、跳んだり足を踏みならしたりして舞った。

 上座を務めた輪王寺支院・桜本(さくらもと)院の小暮道芳(こぐれどうほう)住職(38)は「多くの人々の平和な未来や健康への願いを込めて舞った」と話した。