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ラング氷河を流れる川=2021年12月、南極

昭和基地に滞在し理科教師の目線で取材をした渡辺教諭=2021年12月、南極

ラング氷河のクレバス=2022年1月、南極

南極大陸の地図

ラング氷河を流れる川=2021年12月、南極 昭和基地に滞在し理科教師の目線で取材をした渡辺教諭=2021年12月、南極 ラング氷河のクレバス=2022年1月、南極 南極大陸の地図

 はじめまして! 宇都宮大学共同教育学部付属(うつのみやだいがくきょうどうきょういくがくぶふぞく)小学校の渡辺雅浩(わたなべまさひろ)です。みなさんは南極(なんきょく)にある昭和基地(きち)って知っていますか? 南極の東オングル島という島に、南極について調査(ちょうさ)・観測(かんそく)をしている日本の施設(しせつ)があります。その昭和基地で調査・観測を行う人たちを南極地域観測隊といいます。

 私(わたし)は、2021年の11月から22年の3月まで第63次南極地域観測隊に同行し南極から衛星中継(えいせいちゅうけい)を使って授業(じゅぎょう)を行う「南極授業」を行いました。

 みなさんは「南極」と聞くと、どんな世界をイメージしますか。氷と雪に覆(おお)われた世界、極寒(ごっかん)の世界でしょうか。

 南極は南半球にあるため、日本と季節(きせつ)が逆(ぎゃく)になります。夏の昭和基地は地面に雪や氷があまりありません。そして、基地を修繕(しゅうぜん)・改築(かいちく)したり、新たに建(た)てたりするための重機(じゅうき)がけたたましく走り回っています。夏の昭和基地は工事現場(げんば)のようです。また、気温も夏は平均(へいきん)で0度くらいです。しかし、空気がとてもきれいなので、氷点下になっても息が白くなりません。厳(きび)しい冬の寒さでウイルスも死んでしまいます。

 今回、私は南極地域観測隊の夏隊に同行して取材(しゅざい)をしました。南極観測隊は、氷河(ひょうが)、宙空(ちゅうくう)、地質(ちしつ)、重力、測地、地震(じしん)、生物、気象(きしょう)、大気、内陸(ないりく)の10のグループでそれぞれ観測活動を行う観測隊員と、昭和基地を維持(いじ)、管理(かんり)していく設営(せつえい)隊員がいます。そんな、南極で活躍(かつやく)する「人」はみなさんとても熱(あつ)く、個性豊(こせいゆた)かな方々がたくさんいました。

 南極には、地球の原生の自然(しぜん)が人間の手つかずで残(のこ)されています。そんな南極を調査し、研究することは、地球の今、生命の謎(なぞ)、さらには宇宙(うちゅう)を解(と)き明(あ)かすことにつながります。また、地球の過去(かこ)を知り、今を知ることで、これから起こる未来(みらい)を予想し、環境(かんきょう)問題やこれからの地球を考える「未来」につなげることができます。

 この重要(じゅうよう)な南極観測を、現在(げんざい)のコロナ禍(か)であっても続(つづ)ける必要(ひつよう)があるんだということを南極観測隊の紹介(しょうかい)を通して、みなさんに伝(つた)えることができればと考えています。