城のような外観が特徴的な旧日光市役所と記念公園

城のような外観が特徴的な旧日光市役所と記念公園

城のような外観が特徴的な旧日光市役所と記念公園 城のような外観が特徴的な旧日光市役所と記念公園

 日光市中鉢石(はついし)町の旧日光市役所の建物や周辺敷地が記念公園として整備され、今春オープンした。真っ白な外壁が特徴の旧庁舎が修理によって美しくよみがえり、園地に休憩スペースが設けられるなどして憩いの場となっている。市の担当者は「地域に愛され、日光の歴史を刻んだ象徴的な建物である近代化遺産。多くの人に利用してほしい」と話している。

 旧庁舎は、世界遺産「日光の社寺」近くの日光街道(国道119号)沿いに位置する。木造4階建ての和洋折衷の入り母屋造りで、土台として高さ約8メートルの石垣も残されている。

 大正初期、地元名士の小林庄一郎(こばやししょういちろう)が外国人向けホテルとして建設。「大名ホテル」の名称が付いたものの、ほとんど使われずに1943年、古河電工日光精銅所へ売却された。戦後は進駐軍の社交場としても使われ、48年に旧日光町へ寄付されてからは、2018年まで行政庁舎として活用された。

 06年に国登録有形文化財となった後、市は18年度から保存のための外観修理や敷地の整備を実施してきた。今年4月に記念公園としてオープンした。

 多くの観光客が利用するJR、東武鉄道の両日光駅と世界遺産との中間地点にある好立地。観光客が一息ついたり、地域の憩いの場所となったりするよう、ベンチやトイレを設けた。敷地面積は約1600平方メートルあり、イベントにも活用できる。旧庁舎の撮影のための場所も作った。

 旧庁舎は耐震基準を満たしていないため、内部には入れないが、周囲を自由に散策することはできる。周辺は桜や新緑、紅葉など季節ごとに異なる装いを見せることが魅力だ。

 市は「多くの人が、何の建物だろう、と興味を持って足を止めて案内板を読んだり、写真を撮ったりしてくれている」としている。