宇都宮高の菅谷校長の式辞に耳を傾ける新入生の少年ら=12日午前、さくら市喜連川

 全国の少年院で唯一、高校通信制課程を設置しているさくら市喜連川の「喜連川少年院」(淵上泰郎(ふちがみやすろう)院長)で12日、宇都宮高通信制課程喜連川教場の入学式が行われた。保護者や法務教官らが見守る中、勉学への誓いを新たに新入生4人が第一歩を踏み出した。

 教場は1974年開設。本年度の新入生は2年生と3年生各2人で、在校生を含め生徒は計5人になった。同校通信制のカリキュラムに沿い、週に1回、教員が少年院を訪問して指導する。授業日以外の日も、少年は法務教官のサポートを受けて課題提出や試験に取り組み、卒業要件に必要な単位を取得する。

 式典で宇都宮高の菅谷毅(すがやたけし)校長は「自ら向上しようとする志を同じくする仲間となり、困難に屈せず努力を重ねてほしい」と激励。新入生代表の少年(18)が「初志貫徹の強固な意志で最後まで努力する」と誓った。

 閉式後、新3年生の少年(19)は「自分の名前を呼ばれて入学が許可された時に、受け入れてもらえたと実感した。やり直しへの道を出発できた」。新2年生の少年(19)は「参考書を読み、分からないところは先生に質問して学習し続けたい」と話した。