六段位に認定された広沢さん

 壬生町上田の農業広沢幸雄(ひろさわさちお)さん(75)がこのほど、全麺協(本部・東京都千代田区)から県内で初めて素人そば打ち最高位の六段位(蕎士(きょうし))の認定を受けた。六段位は広沢さんを含め全国で21人で、県内では唯一。広沢さんは「これからもそば打ちを通し、技術の普及と後進の指導、地域振興に取り組んでいきたい」と意欲を見せている。

 全麺協は1992年、全国麺類文化地域間交流推進協議会として発足。段位認定制度はそばなどの麺類の食文化を生かした地域活性化の取り組みの一環として始まり、全国で約1万6千人が初段位~五段位に認定されている。

 「六段位」は2019年、指導的な人材を育成する目的で創設された。受験資格は「五段位取得後5年以上など」で、面接のほか、そば打ちの所作や技術を見る技能審査が行われる。

 広沢さんは栃木信用金庫で常務理事を務めていた時に趣味でそば打ちを始め、06年に初段位を取得した。13年までに五段位の認定を受け、現在は全麺協の監事を務めている。そば打ちの型は、粋な所作で江戸時代から続く「江戸流」。栃木農業高の生徒にそば打ちを指導するほか、日光そば祭りなどの審査員としても活動している。

 県内の段位認定者(3月31日現在)は初段位219人、二段位305人、三段位275人、四段位123人、五段位9人で、上段位ほど狭き門となっている。