山岡副総隊長(左)にリーフレットを手渡す(左から)鈴木さん、大森さん、郡司さん、相馬さん

生徒が作成したリーフレット

山岡副総隊長(左)にリーフレットを手渡す(左から)鈴木さん、大森さん、郡司さん、相馬さん 生徒が作成したリーフレット

 理数系教育の充実を図るスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されている大田原高(大田原市)で、熱中症について研究してきた3年生4人の班が予防対策などをまとめた高齢者向けのリーフレットを作成した。市社会福祉協議会を通して、同校がある紫塚自治会の約1500世帯に全戸配布される。4人は「孫の世代から効果的に伝わるように工夫した。熱中症になる人が一人でも減ってくれれば」と話している。

 リーフレットを作成したのは班長の鈴木咲耶(すずきさくや)さん(17)と、郡司琉偉(ぐんじるい)さん(17)、大森康晴(おおもりこうせい)さん(17)、相馬慶一朗(そうまけいいちろう)さん(17)の4人。1年時のSSHの授業で同じ班となり、地球温暖化などの影響で増えている熱中症をテーマに研究を進めてきた。

 実態を探ろうと、昨年6月には高齢者の安否確認などに取り組む「紫塚地区見守り隊」に協力を依頼。隊員への聞き取り調査などを通して、「高齢者の危険性が高いことが分かった」(郡司さん)という。

 その後の研究では熱中症にかかりやすい温度や湿度の実験なども実施。危険な時期や熱中症のサイン、効果的な予防対策などへの理解を深めてきた。

 リーフレットはA4判カラーで、協力してレイアウトから考えた。高齢者が見やすいように文字の書体や大きさ、色にこだわったほか、イラストも入れて約半年がかりで作った。6月の市の広報物配布に合わせて各世帯に配られる予定。

 聞き取り調査に協力した紫塚地区見守り隊の山岡修二(やまおかしゅうじ)副総隊長(76)は「具体的に非常に分かりやすくまとまっている。配布の際には皆さん方が大変な思いで作ってくれたことも伝えたい」と感謝。鈴木さんは「毎日、目にするような場所に貼って、熱中症予防に役立ててほしい」と話している。